広島豪雨災害 物流の寸断で地方都市の脆弱性を懸念する

今週は広島県の某自治体での
プレゼンテーションコンペが予定されていたが、
豪雨災害の影響で月末に延期された。

まだ、広島から福山方面への
山陽自動車道が全面開通していないので、
我々も東方面への移動は控えている。

佐川急便は
中国、九州方面の輸送はストップしているそうだ。

う回路の大渋滞の様子も
友人のSNSでたくさん見せられている。

山陽地方にはため池やダムが多く、
これまでの雨で既に満杯状態なので
これ以上の降水量があったら、

降った分だけ放流するしかないため、
ダムの機能が果たせない状況である。

特に、
川の水が流木等でせき止められている所は、
それが決壊すれば一気に土砂が流れる。

温室効果ガスによる
気候変動や都市のヒートアイランド現象で
積乱雲による集中豪雨が多発する。

土地開発の許認可は地方自治体の権限であり、
広く山沿いまで住宅地になっている現状は、
開発許可を与え続けてきた結果である。

今更移住しろとは言えないのが現実だ。

広島市には
人工的に作った巨大な放水路があり、
都市部の水害はほぼなくなった。

この事業を考えた人は、
100年後の街の姿が見えていたのであろう。

これから気候変動で、
雨の量が増えるとすれば

日本人のライフスタイルや
住み方を大きく変える必要がある。

都市部に人口を集中させ、
タワーマンションに多くの人が住む。

しかし、
広域化した経済の中で
物流の問題は最重要課題だ。

今回のように道路が寸断され
物流がストップした時に

海上輸送の重要性が再認識される。

陸の孤島となった
呉からは大勢の人がフェリーで移動した。

こんな世界がウソとも言えません

私自身も土木工学科の出身だが
バブル崩壊後の公共事業の縮小で、
多くの友人が建設業界から去った。

今も東京オリンピックで
地方の建設業界は慢性的な人手不足だ。

そのため
西日本の復興が停滞することが懸念される。

中国地方の道路の
復旧にはまだまだ時間がかかるだろう。

社会資本整備=インフラストラクチャ―こそが
国家の根幹であることを再認識させられた。

グリーンテクノロジーは
小さな会社なので
単独で公共事業を受注することは控えているが

地方都市の方向性についての提言は
続けていきたい。

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