投資回収年数よりライフサイクルコストの削減が重要

7月の初めに〆切だった補助金の申請

連日、

執行機関からの問い合わせで
スタッフ全員が、
修正や追加資料の作成に追われている

今年度は、
単純なLED照明への更新や
エアコンの更新ばかりではなく

ボイラーの燃料転換や
ピークカットのための発電機の導入や
廃プラスチックのリサイクル装置の案件もあり、

内容的に高度で複雑な
省エネやCO2削減量の計算が求められている。

私は九州大学在学中に井村秀文先生の研究室で

LCA(ライフサイクルアセスメント)

の研究を担当し

それ以来、
CO2排出量の算定方法の開発に取り組んできた。

環境問題の研究は金にならんと言われたが
信じられないことに

今ではそれが仕事になっている

当時から、

LCAより、
ライフサイクルコストの方が重要だ

と言われた。

LCAとは、
物を生産して消費し、
廃棄されるまでの環境負荷を評価することである。

JEMAI資料より

LCC=ライフサイクルコスト
とは、モノの一生をお金で評価すること

例えば、クルマを買うときに
値段は高いけど、燃費が良い車だと
消費の時のコストが安い

だから、

トータルでコストが低い

しかし、
それもクルマの年間走行距離で評価が変わる。

一般的に

省エネの世界では

投資回収年数

で導入の是非を検討する場合がほとんど、

その場合は、
設備更新の費用を
年間のエネルギーコストの削減金額で割って

その年数が少なければ 〇
多ければ       ×

という考え方だ。

しかし、
たとえ投資回収年数が多くても

設備の耐用年数が長い場合、

年間のエネルギーコスト削減金額が大きければ

例えば一定期間(例えば10年間)で
合計した節約金額がが多い方がよい。

しかし、

一般の中小企業の場合は、
長いスパンでの
費用対効果を優先するほど余裕がない。

10年先のことより、
目の前の節約

となってしまう。

社会全体の省エネルギーを進めるためにも

国が省エネ補助金を出すことは重要である。

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