広島市の公共施設が目指すべき環境技術の最先端とは

広島市の公共施設に何を求めるのか

今回のコンペで
広島市が課題とした施設は以下の10施設だ。

本庁舎・南庁舎(議会連)  広島市中区国泰寺町一丁目6番34号
北庁舎 広島市中区国泰寺町一丁目4-21
東区役所(東区総合福祉センター) 広島市東区東蟹屋町9番38号
西区民文化センター・西区図書館 広島市西区横川新町6番1号
安佐南区民文化センター 広島市安佐南区中筋一丁目22番17号
東区民文化センター・東区図書館 広島市東区東蟹屋町10番31号
総合屋内プール 広島市東区牛田新町一丁目8番3号
安佐北区スポーツセンター 広島市安佐北区深川二丁目50番1号
クアハウス湯の山 広島市佐伯区湯来町大字和田443番地
古田公民館 広島市西区古江西町19番15号

一部は指定管理者制度で運営されている。

この指定管理者制度は、
賃貸オフィスのようなモノで、

運営は民間、建物や設備は役所のモノだ。

だから、運営を委託された会社が、
勝手に省エネ改修することはできない。

LED照明に変更しても、
退去の時に元に戻さなければならなし、
そうでなくても、
投資回収する前に入札で別の業者に変えられる可能性もある。

しかし、古い設備で、
エネルギーコストや管理コストが増大する場合は、
とんでもないことになる。

廿日市市のアルカディアビレッジは、
運営会社が赤字続きで、
途中で逃げ出したことがあった。

なぜなら、
温浴施設のようにエネルギーコストが高い施設も、
ランニングコストは指定管理者持ちだ。

環境省が求めているカーボンマネジメント強化とは、
たんなるLED照明や最新のエアコンへの更新ではない。

地域の特性を生かした自然エネルギーを利用する施設だ。

広島市の地域特性を生かした設備には、
河川水や地下水を利用したヒートポンプによる空調システムが最適だ。

河川水熱利用システム

また、プールや温浴施設には、
ガスコージェネ設備で、
発電しながらお湯を沸かすシステムが良いだろう。

他には、
下水道の熱を利用するもの、
廃棄物施設のエネルギーを活用するものなどが考えられる。

都市には未利用エネルギーが豊富にある。

いずれにしても、
広島市だからできることを目指さなければ意味がない。

東京の会社の
「金太郎あめ」の提案を鵜呑みにしていては芸がない。

そこに新たな観光資源を創ることで、
環境共生都市として広島市が生まれ変わる。

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