技術コンサルタントの仕事とは

環境技術コンサルタントの
グリーンテクノロジー社長の森下です。

年末は、二日がかりで、
自分の周りにある紙の書類を整理し、

書棚の中の段ボール4箱分の書類を廃棄した。

グリーンテクノロジーでは
年間40件あまりの補助事業に携わっており
成功報酬という形で仕事を受けている。

その中には申請したけれど、
採択に至らなかった案件もあり、

ヒアリングを重ねて
何度もクライアントを訪ねたにもかかわらず
申請することができなかった案件もある。

それらを合わせると、
年間100件以上のプロジェクトと関わっている。

うちのスタッフ一人一人が、
それぞれ自分の担当する資料を作っている。

しかし、
自分は全部の案件の資料を持っているので、
毎年机の周りが大変なことなる。

基本的には
すべての資料はクラウドのスペースに
データとして保存してあるが

打合せの時は、
プリントアウトした紙の資料を持参する。

なにより、
補助金の申請書類や報告書はすべて、
紙で提出(CDも添付)する。

申請書を提出した後も、

執行機関から、
随時電話があり、
指摘事項や修正指示があるため、

プロジェクト進行中は、
いつも手元に提出した資料を持っていないと
対応できない。

斜面に設置されているパネル。工賃高そう

ちなみに、
書類は
すぐに差し替えができるように
すべて片面印刷である。

結果、
私の机の周りは
毎年ファイルボックスだらけになる。

パソコンとインターネットで、
この20年ビジネスの世界はずいぶん変わった。

しかし
役所相手の仕事のやり方はほとんど変化しないし、
あいかわらず、書類は郵送でやり取りする。

補助事業によっては、
ウェブサイトにログインして入力する方式もあるが、
最終的にはそれを印刷して郵送するという
(;´д`)トホホの状態だ。

しかも、
執行機関ごとに独自のルールを構築していて、
そのシステムの使い方の
分厚いマニュアルまで用意されている。

初めて補助金にチャレンジする方だと、
その使い方を習得するだけでも
結構な時間が必要になる。

ややこしくなればなるほど、
我々コンサルタントの活躍の場面は増えるのだが

国は業務部門の生産性向上を
成長戦略に掲げているが、
まずは自分たちの業務から改革してほしいものだ。

いずれにしても、国の方策は
公共事業への投資から
民間投資へとシフトしているので、

中小企業に対する
技術コンサルタントが活躍する場は
増えていくだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です