革新的蓄電池にみる研究補助金をもらうコツ

エネルギー革命のキーデバイスは

なんといっても

蓄電池だ。

二次エネルギーである電気は、
光の速さで運ぶことができるが、
貯めることだけは難しい。

電気自動車の、
目下の課題は走行可能距離

これもバッテリーが、
高性能化すれば解決できる。

NEDO 国立研究開発法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構

http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100570.html

によると、

革新型蓄電池の実用化に向けた
共通基盤技術の開発に着手

とある。テーマは、

-EVでガソリン車並みの走行距離を目指す-

NEDOは、リチウムイオン電池(LIB)の性能を超える
革新型蓄電池の実用化に向けた
共通基盤技術の開発に着手します。

本プロジェクトでは、
大学・研究機関、企業の連携(集中研方式)により、
エネルギー密度や耐久性、安全性などの
車載用蓄電池に必要な性能を高いレベルで
両立させる研究開発を、
容量5Ah級の蓄電池を試作して実施。

2030年にガソリン車並みの走行性能を有する
普及価格帯の電気自動車(EV)などへの
車載化を目指します。

リチウムイオン

とある。

もともと、エネ合などの経産省の補助金は

NEDOが一手に担っていた。

それが、何かの不正の事件があり、
今は研究開発系の補助金だけを担当している。

今回の事業の内容はともかく、
事業費は150億以上だ。

委託先は京都大学を代表機関として
30以上の組織が絡む。

【1】事業名
 革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発(RISINGII)
【2】事業総額
 150~180億円(予定)
【3】期間
 2016年度~2020年度
【4】委託先
国立大学法人京都大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人茨城大学、学校法人神奈川大学、学校法人関西大学、国立大学法人九州大学、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構、国立大学法人神戸大学、国立大学法人東京大学、国立大学法人東京工業大学、国立大学法人東京農工大学、国立大学法人東北大学、国立大学法人名古屋工業大学、公立大学法人兵庫県立大学、一般財団法人ファインセラミックスセンター、国立大学法人北海道大学、国立大学法人三重大学、国立研究開発法人理化学研究所、学校法人立命館 立命館大学 総合科学技術研究機構、学校法人早稲田大学、ソニー株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社豊田中央研究所、日産自動車株式会社、パナソニック株式会社、日立化成株式会社、株式会社日立製作所、日立マクセル株式会社、株式会社本田技術研究所、三菱自動車工業株式会社

メンバーには、
日本の主要な研究機関と大学、
大手企業が入っている。

さすが、
電気自動車が一日も遅く普及してほしい
と言っていたマツダは参加してない。
スバらしい

企業の生命線である革新的技術を
ライバル会社と共同開発して、
本気になれるだろうか。

果たして、護送船団方式の研究で
革新的な技術が生まれるのか

革新的な技術は

偶然による発見

が結構多い。

国の研究補助金をもらうためには、
ほぼ良い結果が見えている
研究計画を立てなければ、
ならない。

不可能なことで、
研究費をもらうと、

理研の小保方晴子氏の
ようなことになりかねない。

研究開発の補助金をもらうためには、
90%以上実現していることを
検証するような研究でなければならない。

最後の一手の実験にお金が掛るので、
補助金をください。

という内容でなければ、
採択は難しい。

一千万円以下の研究開発費は
元気づけなのでそこまで厳しくないです。

研究開発系の補助金をもらうには

①ほぼほぼ先が見えている

②公的研究機関と絡む

③国の推進するテーマに沿っている

以上の3点がポイントだ。

後は文章構成などの
テクニックの問題だ。

 

今回の研究プロジェクトが
蓄電池の基礎研究に
役に立つことは間違いないが、
期待している性能の製品が
実用化できるかどうかは、未知数だ。

我々は見守るしかない。

蓄電池については、
先が見えている企業であれば、
単独でも研究に打ち込むだろう。

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