8月6日に地球温暖化を考える「日本人はエアコン地獄から抜け出せるのか」

広島は原爆の日、
1年前まで、
会社が平和記念公園の前にあったので、
毎年、朝7時には式典を見に行っていた。

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普段は何もない公園に
日陰を作る為のテントを並べ、
あちこちに、
テレビ中継を見る為の
モニターが設置されている。

熱中症対策のため、
冷たい水とおしぼりが配られる。

朝の8時15分という時間帯でも
真夏の平和記念公園に
2時間以上も立っている事は
とても暑く辛い。

かって、日本の庭園には
必ず池があり、水があった。
これは、景観のためだけでなく、
涼を求めていたのだろう。

昔は、エアコンなんて無いから
暑さをしのぐ工夫があった。

この平和記念公園は、
敷地の大部分をコンクリートで覆われ
池もあるが、
これはコンクリーの三面打ちだ。

この状態が、当たり前だと、
思う方もいるかもしれないが、
コンクリートは蓄熱作用があり、
暑さを倍増させる。

真夏にコンクリートの上にいると、
天気予報の気温どころじゃない。
40度を超えることがざらにある。

人間の耐えられる環境じゃない。

広島市内を人工衛星の
リモートセンシングで見ると、
川の周辺だけ温度が低くなっている。

広島市は中心部に大きな川が流れ
上流から冷たい水を運んで来る。

本来、広島市は海が近いため、
浜風が吹き、凪の時間帯以外は
涼しく過す事ができた。

しかし、エアコンの普及で
コンクリートの高層ビルだらけ、
地面はアスファルトとコンクリートで覆われ

土地の持つ本来の快適性が
まったく生かされなくなっている。

そして、公園までコンクリート張りだ。

電気を消費してエアコンを使わないと
人間が暮らす事ができない。

都市に住む人間は、
エネルギーを消費しないと
生きられなくなった。

エアコンは、建物の温度を下げる代わりに
周りの気温を上げる効果がある。
それが都市をヒートアイランド化する。

3.11の時は
東京では計画停電が行なわれた。

幸いに、エアコンがあまり必要ない時期だった。
これが、
真夏だったら最悪の結果になっただろう。

エアコンは、昭和40年代から普及し、
最初は贅沢品だったが、今は必需品。

ダイキン工業は儲けすぎて、
先日、脱税で摘発されたそうだ。

都市計画と建築物について
抜本的に見直さないと、
地球温暖化対策や
省エネルギーは実現できない。

戦争という悲劇は繰り返してはならない。
悲劇を忘れないためにも、この式典に意味はある。

しかし、
地球温暖化という人類滅亡の危機は
人類がかって経験した事がないので
未来を予測して、対策を立てるしか無いのだ。

 

 

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