省電舎が省エネに関するビジネスから撤退するらしい。
省電舎はESCO事業がメイン事情で少人数ながら上場まで果たした会社である。
得意の技術は変圧器の改修で、私も2006年ごろに売り込みに行ったこともある。
ESCO事業はお客様の施設の省エネ改修をこちらの資金で行い、省エネでコスト削減した分から利益を出すビジネスである。
ただし、コスト削減は保証しなければならないため、場合によってはマイナスになる。
その要因は、エネルギー価格の変動であったり、気象条件、景気の影響などである。
そのため、細かい条件を設定し、契約自体が複雑なものになりがちであり、顧客にも事業者にも解りにくくなる。
自分もESCO事業について研究していた時期がある。結論は「自前の資金で省エネ投資するべき」である。
複雑な条件を煮詰めるためには見えないコストが膨大にかかる。日本人は未だにモノにしか価値を見いだせない。
サービスでお金をもらうことは、その価値についての教育を顧客にすることに他ならない。