トヨタのミライは明るいか

公益財団法人 
広島産業振興センター

主催の
環境経営実践講習会に参加した。

会場は
グリーンテクノロジーの事務所から

歩いて1分、
走って15秒

の広島市西区民センター

講演のテーマは

国立環境研究所 
地球環境センター
気候変動リスク評価研究室
室長

江守正多 氏

石器時代が終わったのは石が無くなったからではない(石油も全部使う前に辞めるって話)

この方の話は
去年も広島市主催のイベントで伺った。

2年連続、
トップバッターで質問させてもらったので
覚えられたかもしれない。

余談だが、かって、
私は国立環境研究所から
江戸時代の植生図を作る
という仕事を受けたことがある。
江戸時代の地図は
幕府がフランスに頼んで作ったもので、
その当時は、
ほとんどがはげ山だった。
地名に
一本松とか六本松とかあるのは

当時は、
ほとんど木が生えていなかったからだ。

話の内容は

CO2排出量を

ゼロにすることができるか?

ということで
それを実現するには大転換が必要

 

たとえば、

煙草は30年前には
電車の中でも、
オフィスの中でも自由に吸っていた。

それが、
今では分煙が常識。

30年前に誰も考えられなかった変化だ。

この流れは

科学➡倫理➡制度➡経済➡技術

という順番で
最初に受動喫煙の健康被害を
科学で証明したことから始まった。

これと同じことが

地球温暖化問題

における

温暖化の原因はCO2の排出
であることを科学的に証明したこと
から始まる。

30年後には

今では考えられない
パラダイムシフトが起きている
という話が印象に残った。

後半は

トヨタ自動車株式会社 
先進技術開発カンパニー 
先人技術統括部 主幹

三谷 和久 氏の

トヨタが目指す水素社会 
環境チャレンジ2050

トヨタが
ミライにどう取り組んでいるか
という話だった。

マツダの本拠地広島で、
トヨタはないじゃろ
と思ったが、
マツダにも声をかけたけど断られたのだろう。

レシプロへのこだわりが半端ないから。

世界企業トヨタが
水素社会を理想形と考えて
ミライに取り組んでいる姿が感じられた。

後半はお二人の対談であったが

江守氏が三谷氏に
結構根本的な質問を浴びせて
三谷氏が答えられないという展開だった。

それはどんなことか

トヨタがエコな車を買ってくれという
ビジネスモデルから脱却しないと

シリコンバレーの頭のいい奴が
クルマを買わなくてもいい
世の中を作るビジネスを考える。

ということ

おそらく、

Uber

https://www.uber.com/ja-JP/

の事を言っているのだろう。

シェアエコノミーの時代に
作って売るビジネスが生き残れるか

その質問には

それを考えたら寝られない

と三谷氏は正直に答えられていた。

私も

東京への一極集中が続くと
庶民は
その所有コストを負担することができずに
クルマを買わない社会が訪れる

と考える。

クルマを買わないという大転換
が起こるに違いない。

それは
この会場の誰しもが感じたことだろう。

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