レギュラー96円「逆石油ショック」の影響は

昨日は、
福岡を夜の7時に出発して
10時半には広島の自宅に帰るつもりが、

関門海峡を渡る付近から大渋滞、
全面通行止めで、
下関インターで下された。

しょうがないので、2号線を通っていると、
その辺のガソリンスダンは

軒並みレギュラーガソリンが96円

ハイオクでも107円

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もう私が生きている間は、
100円以下になることはないと覚悟していたのに、
いつの間にやら100円を切っていた。

ガソリンが高い広島市内にいると、
全然気がつかなかった。

ハイウェイを出されたついでに、
ガソリンを入れて、
20年ぶりに貝汁で有名な「みちしお」に寄ってみた。

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学生時代はスキーツアーの夜行バスで必ず寄っていた。

かっては、
深夜のトラックやバスが必ず休憩して、
ごった返していたお店も、

いまではバイパスができて幹線道路からズレている。

それでも、
トラックの運転手の仮眠やお風呂を提供する施設として、
たくましく営業されていた。

このエリアは大型トラックが
「高速代を浮かす」ために通るルートになっている。
だから、
特別にガソリンスタンドの激戦区になっている。

アメリカのシェール革命、中国の景気後退などの要因で、
石油価格が下落している。

このうえ、
アメリカが石油の輸出を解禁したら、
ますます安くなる可能性がある。

当然のことながら、
エネルギー価格が上昇すると、
省エネへのインセンティブは下がる。

数年前、
欧米でもエコカーブームが起きていたし
、ヨーロッパでは燃費の良さから
ディーゼルエンジンが好まれた。

ところが、
ガソリンの価格が下がると、
この逆の現象が起きる。

大型のSUVが売れまくるのだ。

そして、日本での影響を考えると、

重油ボイラーが燃料が安くなって有利になる。

CO2削減の観点では、
電気式ボイラーが最も排出量が少ないが、
原発停止の影響で、電力不足になり、
補助金が受けにくくなった。

そのため、
バイオマスボイラーが脚光を浴びていたが、
これも、
バイオマス発電の買い取り価格が高く、
発電所がたくさんできると、

今度は燃料の奪い合いで、
ペレットが高騰して採算がとれない。

そこに、この原油安。

バイオマスエネルギーの存在価値は経済性じゃない。
カーボンフリーなのだ。

カーボンフリー=実質的にCO2を出さない

もう一度、
地球温暖化対策の意義を考える時期が来ている。

震災後のエネルギー危機は過ぎ去ったのだ。

そもそも、
水より安い石油があるなら、
再生可能エネルギーに経済性を持たせることはできない。

いつまでも、
経済性優先の社会で良いのだろうか。

いまこそ、

日本は炭素税を導入して、

脱化石燃料にシフトする勇気を持つべきだ。

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