ビッグデータ特区で安易に創業を勧めるな

広島県は創業支援に力を入れている。

広島県ビッグデータバンク創造・活用特区

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の資料を見ると、

その中の大きなテーマとして

創業支援

がある。

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広島県では,
イノベーションに必要な環境の好循環を創り出すため,
新しいアイデアが生まれる環境,
アイデアを形にするための創業や新事業展開が
容易な環境の創出に取り組んでいる。

ビッグデータ等を活用した新たなビジネスの創出を
促進するため,
規制改革メニューの活用や新たな措置により,
更に創業しやすい仕組みを構築する。

ココでの創業と言うのは、
人を雇えるくらいの会社を起ち上げることだ。

そうでなければ、
最終的な目標である雇用の創出につながらない。

個人事業主やアフェイエイトなどは、
県が支援するようなモノじゃない。

そもそも、
起業するということは、
とてもたいへんなことで、

経営者になると、
もちろん労働基準法の適用も受けないし、
休日は実質ないようなものだ。

給料は払う側になるし、
もちろん、退職金もない。

そして、
会社が借金をするときは、
保証人にならなければならない。

安易に、
お役人が起業を勧めてみても、
自分は公務員で安心・安全の仕事なのに、

なんか矛盾している。

広島県のお題目をいくら読んでも、
どんな事業ができるのかイメージできない。

創業とは、
決死の覚悟で行うもので、
死の谷を乗り越えられる人間は少ない。

開発系のベンチャー企業は、
収益が安定するまでは、
資金集めや借金ばかりになる。

そこで、
踏ん張れる人間は稀だ。

数年厳しい状態がつづくと、
ほとんどの人間が逃げ出してしまう。

すでにある業種で企業するのは、
見やすいが(広島弁)

まだない市場を開拓することは
そんなに簡単なことじゃない。

こんなに創業支援をしたいなら、

広島大学を
広島市の中心地に戻すことが、

最重要だ。

できれば、
県庁と広島大学を入れ替えるぐらいの
改革が必要だと思う。

創業のアイデアは、
人と人とのコミュニケーションから
しか生まれないのだから。

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