テロはどうして起きるのか、ローカリズムを考える。

今度はフランスで、
大型トラックを使ったテロが起きた。

バングラデッシュのテロも犯人は射殺された。

ほとんど、自爆テロと同じで、
初めから犯人は死ぬつもりで、他人を殺傷している。

多くの人を殺害する人間は、
相手を自分とは関係のない世界の
人間と思っているに違いない。

自爆テロと日本の特攻隊が引き合いに出されるが、

これも、
当時の日本人は、
殺害の対象が同胞ではなく、
戦争の相手は自分とは全く関係のない
他の世界の人間だと考えていた。

通り魔事件の犯人も、
自分以外の事を考える事ができない人間だ。

日本には、かってムラ社会があり、
生まれた場所で育ち、まわりも親戚だらけ
そして、地域の人も全部顔見知り
という暮らしがあった。

かなりのエリートでもない限り、
ジモトから江戸に出て行く人はいなかった。

戦後は、サラリーマン社会となり、
一般の人もジモトから出て、
東京で働き、
全国を転勤して、
引っ越しが
当たり前になった。

先日、私の祖母の葬儀が行なわれた。
孫は20人以上いるが、
親戚はほとんど遠方で生活している。
親族の繋がりも希薄になっている。

日本も、同胞意識が希薄になり
知らない人の中で生活することが
当たり前になっている。

見知らぬ人と挨拶を交わす事も無い。

同胞意識があれば、
このようなテロや犯罪は起きないだろう。

トラックの犯人も
群衆に自分の知り合いや親、兄弟がいるなら
こんな事をしないだろう。

グローバリズムで、
人の移動が自由になった。

だれもが、
知らない他人の中で暮らしている。

極端な話、
人の移動に制限をかけると
犯罪やテロは少なくなるのでは、
ないだろうか。

このまま、他人が部外化される
社会が続く事に意味があるのだろうか。
人はそれが幸せと感じるのだろうか。

 

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