最近目に付くビジネス本には、「残業をしない方法」というのがある。
その内容は、残業をしないためには、仕事をあまりもらわないというのがキモで、上司と顔を合わせないとか、いつも忙しそうにしていなさということが書いてある。
しかし、我々の仕事は基本的に時間で報酬がいただけるものではなく、成果物に対して報酬をいただくものである。そのため、仕事を消化しない限り、成績アップにはならない。
本来、仕事をあまりしていない社員と、人より多くの仕事をこなしている社員の給与は差があるべきである。しかし、これは勤務時間だけで判断できない。もちろん誰かが、一人ひとりの仕事の出来高を評価できる能力と時間があればよいのであるが、これを忠実に行うためには、管理だけが仕事の社員が必要になり、全体として生産性が向上するとは考えにくい。
そこで、グリーンテクノジーでは、チップ制というルールを思いついた。
これは、仕事をゲームのように楽しみたいということがアイデアの発端である。
そのやり方は、実際にカジノで使われているチップを購入して、上司から部下に仕事を依頼するとき、その成果に応じたチップを渡すというものである。最初は白のチップを渡し、作業が終了したら赤のチップに交換してあげる。
仕事をたくさん抱えてる社員の机には、白いチップがたくさんあり、成果の上がった社員はそれが赤に変わっている。
もちろん、仕事のない社員の机には白のチップがないので、やることがないという言う状況が「見える化」されるわけだ。
コンピュータを使った「見える化」もありだが、これはリアルの「見える化」である。
まだはじめたばかりなので、効果のほどは言及できないが、誰もが積極的に仕事をほしがる雰囲気はできている。