食品残渣からのバイオマス発電事業の最大の課題 morishita 2017 年 7 月 10 日 2019 年 12 月 10 日 食品残渣からのバイオマス発電事業の最大の課題 へのコメントはまだありません 太陽光発電のFITの価格が下がり バイオマス発電が注目されている。 バイオマスには大きく二種類あり、 木質系の間伐材を 燃焼させて発電するタイプと もう一つは、 廃棄物系の有機物を メタン発酵させてガスで発電するタイプ 燃焼系のバイオマスは 自治体のゴミ発電や製紙会社など すでに大手が参入し 木質チップの奪い合い で原料の値上がりにより 新規参入は難しい。 一方、メタン発酵系は、 まだまだ 事業化に成功しているとは言い難い。 その最大の理由は、 廃棄物は性状が 安定化しないこと と 排出量(搬入量)が 長期的に安定化しないこと であり、 20年間固定買取の 計画の信憑性が低くなり、 出資者が躊躇(ちゅうちょ)する。 ところが、ここにきて 大手企業が 廃棄物系のバイオマス発電に参入してきた。 また、ドイツの技術を ライセンスした会社も現れている。 しかし現状は 事業計画のイメージを 提示してるだけであり、 運用実績はまだない。 私は環境コンサルタントとして 過去25年間で 様々な実証実験の現場や 実稼働の現場を見てきた。 メタン発酵には 最も大きな課題が存在する。 それは コンポストや廃液の処理だ。 そのことについて 記述がない計画では 絵に描いた餅 にすぎないのである。