本日の中国新聞によると
休館した江田島市の国民宿舎能美海上ロッジに代わる新たな宿泊施設を建設・運営する計画で事業者に選ばれていた東洋観光など5社で作るグループが5日、市に辞退届を出した。
能美海上ロッジは昨年3月末、
建物の老朽(ろうきゅう)化により休館していた。
最後の方は、お客も少なく、
繁盛期の夏以外は、現場で働く人の
ビジネスホテルになっていた印象だ。
その施設をリニューアルするため、
市の所有地約7100平方メートルを無償貸与し
補助金5億円付きという条件で
江田島市はプロポーザルコンペを実施し、
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おいおい資金計画も評価項目にあるよ
事業者グループを選定した。
採択されたパース図がこちらだ。
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前の方が良かったよね
ところが
資金の調達ができず、
この度の辞退になったそうだ。
地元の金融機関が
貸し渋りしたのだろう。
そもそも、
潰れた宿泊施設の場所に
もう一度新しいホテルを建てて
利益が出せるのだろうか?
ホテル業は40年ぐらいのスパンでの
事業計画がなければ、
開業当初は儲かっても
その後は維持費も出ない状況になりかねない。
私は省エネルギーの専門家であるが
初期投資をケチった建物は
ランニングコストが大きくなり
設備更新も難しくなる。
海外には100年以上前に建設されている
お城のようなホテルがいくつもあるのに
日本の建築も
もっと維持管理や
設備更新を考えないと
いつまでも後進国のような
スクラップアンドビルド
ではダメだと思うぜ。
国が設備改修の
省エネ補助金をドーンと出しているのに
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まるで船のようなホテル
あの海上ロッジを
大規模設備改修できなかったのかね
知恵が足りんぜ!
グループ5社はこちらだ。
悪いのは金融機関だと思うけど
東洋観光 株式会社(グループ代表,運営)
株式会社 レクレ(温浴施設維持管理)
古澤建設工業 株式会社(建設等,地元総合調整)
株式会社 砂原組(建設等)
株式会社 合人社計画研究所(建物維持管理,マネジメント補助)