広島市の中心地、
紙屋町は商業施設や
オフィスビルが集積した場所
ところが、
その広島市の中心部に突如
一般住宅のみのマンションが建設された。
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都市機能の分離が
大都会の象徴であるハズなのに
街の真ん中に住宅を建てるなんて
許可を出した広島市も狂っているし、
マンションデベロッパーもモラルがなさすぎる。
都市計画を学んだ人間なら
誰しも考えたことだ。
中心部のマンションは
交通の利便性が高く、
都市生活者の憧れかもしれない。
しかし、
中心部が
マンションばかりになると
街が確実に寂れる。
そのマンション
クラース広島ザ・マーク
のデベロッパーであった
株式会社日本アイコムの倒産の
ニュースが飛び込んできた。
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思い起こせば、
私が勤めていた広島地場の
環境コンサルタントであった
東和科学株式会社から
事業譲渡で
アーバンコーポレイションの
子会社に移籍した時も、
8月に親会社の
アーバンコーポレイションが倒産した。
8月はマンションデベロッパーにとって
資金繰りが厳しい時期なのだろう。
それにしても、
地場のデベロッパーが次々と
行き倒れていく広島市は
長期的な視点に立った
都市計画ができない
のではないだろうか?
都市計画は100年先を見て構想すべきもので、
短期の利益を狙って
商売する事業者とは相いれないものである。
だからこそ、
行政による許認可が必要であり、
固定資産税が
増えれば何でもええ
という姿勢では、
街そのものが衰退していく。
我々広島でビジネスを展開する者としても
地域経済の衰退こそが一番懸念するリスクである。