今週は、会社で主催するエコカフェ(毎週水曜日19時から開催)の他に産業廃棄物協会の理事会に呼ばれて、「CO2排出量取引とビジネス展望」という題で講演を行った。
そのとき次のことを話題にした。
私は、先週から武田浩美氏の「環境経営宣言」を読んでいるが、その中では海外の環境経営に取り組んでいる企業の話が紹介されている。
この本に、20世紀のアメリカの発展を支えたのは、石油が安価で安定的に供給されてきたことであると書かれている。
しかし、中東の情勢が不安定なると、投棄マネーにより原油の価格が高騰する。さらに、温暖化の問題で、これから100年間、石油を利用し続けることは不可能である。
そうであるならば、21世紀の人類の存続にかかる最大の課題は、再生エネルギーの実用化である。
日本は、もともと資源が乏しく、エネルギー自給率も低いので、再生エネルギーの実用化に国家として取り組まなければならない。
しかし、エネルギー事業は、主に経済産業省が管轄しているので、日本企業が主力となる「太陽光発電」に傾倒し、農業や林業と関係のあるバイオマスの開発には熱心ではない。
そもそも既存のエネルギー供給事業者と対立関係になる新規事業者の参入を認めてくれるのか心配になる。
アメリカでは、GoogleなどのIT企業がエネルギー事業に参入している。日本ではどんな企業が新規参入していくのだろうか?
ところで、先ほど雇用能力開発機構から採択の通知がきて10月から「ITエコビジネス科」として離職者訓練を行うことになった。
今までと違って、教育機関として、人の人生を左右することもあるので、気合を入れてがんばっていこうと思っています。