今日は、再び某県某市の
カーボン・マネジメント強化事業の
提案書を作っている。
仕様書に、
日本の約束草案のCO2計算の元となった
長期エネルギー需給見通しの条件を用いて、
2030年の本市のCO2排出量(BAU値)の計算を行う。
とあり、
資源エネルギー庁の資料を眺めていた。
日本の温室効果ガス削減の目標値は
世界の各国の目標値に遜色がないように
政府が決めるが、
その根拠は、
ち密な積み上げの計算による。
おそらく、
国立環境研究所や産総研に
プロジェクトチームが作られているだろう。
省エネや創エネに関する補助金やFITの施策は、
この数値目標が根拠になっている。
温室効果ガスの排出は、
そのほとんどがエネルギー起源である。
上の図で、
対策がない場合(BAU値)は、
経済成長が1.7%と想定されている。
何もしないと
経済成長で増える計算を
いつまでやるつもりだろうか
そこから、
省エネ対策で13%の削減を見込んでいる。
また、
エネルギーに占める電力の割合も
25%から28%に増加する見込みだ。
灯油のヒーターやガソリン自動車が消えていく
注目すべきは、
再エネの割合が13%以上とされている点だ。
原子力は既に、
世界のどの国でも
住民合意に係る社会的コストが高騰し、
新規建設が難しくなっている。
正当にコストで評価しても
太陽光や風力の方が
はるかに低コストになっている。
太陽光のFITは
買い取り価格が下がり、
一時のブームは去ったが、
既に自己消費型でも
採算性が合うようになってきている。
一方、省エネの方は、
さまざま技術革新が積み上げられている。
業務部門では、
LEDとBEMSが目玉になっている。
「見える化・エネルギーマネジメント」
が今後の省エネビジネスの本命だ。
国民運動の推進というのは、
単純に言うと
環境省が広告代理店を使って、
「地球温暖化防止」
のキャンぺーを行うこと。
しかし、
その仕事を独占していた電通が
不正を行っていたことがニュースになった。
http://www.asahi.com/articles/ASJ9R61ZKJ9RULFA034.html