私は、
省エネコンサルタントとして
しばしば、
食品関連の
加工工場や倉庫を訪問する。
そこで、
決まって言われることは
いま使っている電気は
仕事に必要なものだけ、
これ以上減らせる
ところはないでしょう。
それでは、
どんな設備がたくさん
電気を使っていますか?
と質問すると、
エアコンや照明、
冷蔵設備、
生産設備など
いろいろ出てくる。
そして、
電気の使用量が一番多い
時間帯はいつですか?
と聞くと、
あやふやな答えになってしまう。
それは、
高圧受電の場合でも
電力のデータは、
一ヶ月間の
電気使用量の合計と最大値
しかわからないからだ。
実際に電力計測機を設置して、
電力の時間推移のグラフを
現場で
働いている人に見せると
どんなときに、
いちばん電気を使っているか
とか
何もしていない時でも
電気を使っていること
がわかって、
様々な
省エネのアイデアが出てくる。
それを仕組み化したのが、
グリーンテクノロジーの
CO2ダイエットプログラムだ。
これをやるためには、
電力計測機や
現場での設備の詳細調査
が必要になる。
いわゆる、
省エネ診断だ。
しかし、
省エネ診断を
ビジネスにすることは難しい。
設備の導入には
お金は出すが、
省エネ診断に
お金を出す
企業はないからだ。
人間の体で言うと、
治療には金を出すが
診断はタダでやってほしい。
ということなのなのかも
しかし、
診断なしで
治療はできない。
どこが悪くて、
なんの病気か
わからないからだ。