昨日は、山口県の方の紹介で温泉宿に伺った。
この施設は、露天ぶろ付きの温泉宿で、
純和風の建物にわずか9部屋だけの高級旅館である。
建物の周りは山に囲まれ、庭園がライトアップされている。
そして、ロビーや廊下から庭園を見渡せるように、
壁がすべてガラス張りになっている。
全館冷暖房のために、
3階建ての施設にもかかわらず、
巨大な灯油炊きの吸収式冷温水器が設置されている。
ガラス張りということは
常に熱は外に逃げているわけであるから、
エネルギーのロスは甚大だ。
ラグジュアリーとデザインだけを考慮して設計された高級旅館である。
その結果、
毎月の燃料代と電気代の合計は200万円を超える。
すでに竣工から20年が経過し、
設備の老朽化が目立ち、更新の時期を迎えている。
たった9室の温泉宿としては、
そのエネルギーコストを削減し、経費を削減したい。
空調設備を油から電気に変えると、
受電設備も変更しなければならないし、
配管もすべてやり替える必要がある。
しかし、
夜間使っていないレストランや宴会場の空調は止めたい。
グリーンテクノロジーは
電気もガスも油も売っているわけではないし、
設備工事を請け負うわけではない。
だから、選択肢は無限大であり、
設備工事費とランニングコストを
シミュレーションして提案させてもらう。
もちろん補助金も考慮する。
その時、肝心なことは何年のスパンで比較するか、
ということだ。
20年間のスパンと
5年間のスパンでは答えは変わってくる。
これだけの施設であれば、
エスコということも考えられるだろう。