国土交通省は10月28日(金)より、
平成28年度(第3回)
既存建築物省エネ化推進事業
(建築物の改修工事)の提案募集を開始する。
この補助金は、
去年複数の事業者で見積額を上乗せする
などの手法で不正が行われていたことが、
会計検査院に指摘され、
去年から、
採択後の報告書の審査が相当厳しくなった。
省エネ改修の補助事業で水増し請求
http://toyokozo.com/news180.html
そのことが理由かはわからないが、
今年は応募が少ないのかもしれない。
年度予算なので、
この時期に採択されると
非常にタイトなスケジュールに
なることが予測される。
この補助金は、
建物全体の省エネ率が
15%以上でないと申請できない。
また、
躯体の改修が含まれなければならない。
申請要件が厳しいので、
例年、採択率は高い。
国交省では採択者の名前の公表がないが
過去の応募件数と採択件数が発表されている。
しかし、
昨年は採択率が50%近くに落ちて、
今年は申請自体が少ない。
同じ補助金でも年度によって、
採択率はこんなに違う。
省エネ改修は、
設備が壊れてから検討するのはなく、
耐用年数に近づいたら、
補助金でチャンスを待つ
のが一番賢いやり方だ。
省エネ率15%を達成するためには
部分的な改修では不可能だ。
また躯体の改修も必須なので
必然的に改修費用が高額になる。
補助金を営業ネタにしても、
総事業費が膨らみ過ぎると
予算オーバーになってしまう。
そこを
省エネのコスト削減でカバーできる
提案ができるかどうかがポイントだ。
既存建築物省エネ化推進事業
1)主な事業要件
躯体(外皮)の省エネ改修を行うものであること。
建物全体で15%以上のエネルギー削減効果が見込まれる改修工事を実施するものであること。
改修後に一定の省エネルギー性能に関する基準を満たすこと。
改修後の建築物の省エネルギー性能を表示すること。
省エネルギー改修工事とバリアフリー改修工事に係る事業費の合計が500万円以上であること。
平成28年度中に着手するものであること。
2)補助対象費用
[1]省エネ改修工事に要する費用
[2]エネルギー使用量の計測等に要する費用
[3]バリアフリー改修工事に要する費用(省エネ改修工事と併せて行う場合に限る)
[4]省エネルギー性能の表示に要する費用
3)補助率・補助限度額
補助率 :1/3(上記の改修を行う建築主等に対して、国が費用の1/3を支援)
補助限度額:5,000万円/件(設備改修に係る補助限度額は2,500万円まで)
バリアフリー改修を行う場合は、当該改修に係る補助額として2,500万円を限度に加算。
(ただし、バリアフリー改修に係る補助額は省エネ改修に係る補助額以下)
4)応募期間
平成28年10月28日(金) ~ 平成28年12月2日(金) 第1次締め切り※消印有効
平成28年10月28日(金) ~ 平成29年 1月10日(火) 第2次締め切り※消印有効
5)今後の予定
各締めきりの翌月中を目処に採択事業者を決定する予定です。