中国政府の 廃プラスチック類輸入禁止措置 により、世界の廃プラスチックの再生工場となっていた中国のリサイクル工場も閉鎖に追い込まれたようだ。
中国の企業は、国内での操業ができないため、マレーシアなどの東南アジアの国に新たに進出し設備投資、リサイクル施設を建設していた。
しかし、海のような中国のリサイクル市場から見ると、他の国はプールぐらいの大きさの規模しかない。
海からあふれた水をプールが受け止められるわけもなく
あっという間に、日本や欧州からくる大量の廃プラスチックに埋もれて、たいへんなことになった。
慌てて、中国の周辺国や東南アジアのほとんどの国が輸入禁止にしている。
1年前の宮城県の緊急調査の結果を見ると、これがよくわかる。
日本のリサイクル業者(中間処理)は圧縮した廃プラを中国に輸出していた。
それがダメになって、タイ、フィリピン、東南アジアに輸出先を求めた。
これらの国も大量の廃棄物が集まって、大問題になった。
対策が
安易すぎる
日本の環境省は廃棄物3R財団を通じて、
プラスチックリサイクル高度化設備緊急導入事業
として、リサイクル装置に1/2の補助金を出している。
しかし、
補助金1/2では
全く足りない
ほとんどの業者は、一億近い金額で設備導入までして、事業を続けるよりも、廃業を選んでいるという。
なにせ、集めた先に持って行くことが出来ないし、設備投資のお金もリサイクル業に携わる人員を集めることも難しい。
リサイクルは分別という手間のかかる作業がある。
本当の意味で、リサイクルを推進するならば、再生処理費として、リサイクル業者がお金を取れるようにしないと、有価物でなければゴミという制度は破たんしている。
いろんな意味で本格的な省力化が可能なリサイクル装置の登場が待ち望まれる。
リサイクルにって言って、集めたゴミを海外に丸投げって、全然リサイクルじゃないじゃないの。夢の島を海外に代えただけかよ。
国内でリサイクルされている所もありますが、全体から見るとごく少量です。
海外での環境汚染の原因を作っているのは問題ですね。