この4月から省エネ法が改定される。
その理由は経済産業省 近畿経済産業局のHPによると以下の通りだ。
現行法の改正に向けて
省エネ法は、1979年のオイルショック時に制定された法律であり、化石エネルギーの使用の合理化を目的としてきましたが、今後は2050年カーボンニュートラル実現に向けて非化石エネルギーを含むエネルギー全体の使用の合理化及び非化石エネルギーの導入拡大を促進していくことになりました。そこで、以下の項目について見直しが求められることになりました。
(1) エネルギーの定義
現行法においては、化石燃料、化石燃料由来の熱・電気を「エネルギー」と定義し、合理的な利用(エネルギー消費原単位の改善)を求めていますが、太陽光発電などの再エネ由来の電気や熱といった非化石エネルギーは「エネルギー」の定義に該当していません。また、近年、再エネの普及拡大など、供給側の非化石エネルギーの拡大が進展していますが、これらには一定の供給制約があり、需要サイドでの効率的な利用が不可欠です。
(2) 非化石エネルギーへの転換
現行法では、非化石エネルギーを使用エネルギーから排除しているため、非化石エネルギーへの転換を促すための積極的な評価が出来ていません。カーボンニュートラル達成に向けては、一部の事業者の自主的な取組だけでなく、産業界全体での非化石エネルギーへの転換を進めて行くことが必要です。
(3) 電気の需給状況の変化
現行法は、電気需要平準化(電気の需要量の季節又は時間帯による変動を縮小させること)を目的の一つとしており、夏冬の時間帯において、電気の使用から燃料又は熱の使用への転換や、当該時間帯以外での電気消費機器の使用等を求めています。しかし、近年太陽光発電等の変動型再生可能エネルギーの普及拡大により、一部地域では発電した再生可能エネルギー電気の出力制御の実施や、厳冬等に起因する電気の需給逼迫が問題となっています。
ということだが、昨年までは非化石エネルギーはエネルギーとしてカウントしていなかったので、エネルギーゼロだった。これがエネルギーとして原油換算されるところが、ほとんどの人が理解できない。太陽光発電の電気をどうやって原油換算するのか?
そもそも、エネルギーを原油のキロリットルで表現することは、石油ショック以来の伝統芸だとおもうけど、換算しないでジュールで表示すればまだマシだと思う。
非化石ネルギーの導入を推進
非化石エネルギーとはなにか?
となっているのだから、再生可能エネルギーとは別の定義になる。
経済産業省はカーボンニュートラルよりもエネルギー安全保障の方に軸足を変えたと言えるだろう。