脱炭素はどこまで本気なのか?中小企業はカーボンニュートラルに貢献できない?

ここ数年、私は政府の脱炭素施策やカーボンニュートラルのプロモーションに大きな疑問を持っていた。

本気で2030年に二酸化炭素排出量を半減できると考えているのか?
それとも、取り組みの意思を示すだけで、できるとは思っていないのか?

通常以上の知能指数の持ち主で、鉄やプラスチック、化学繊維に支えられた日本の製造業の現状を知る人ならば、脱炭素は既知の再生可能エネルギーでは不可能で、原子力や核融合などの次元の違うエネルギー源が利用されなければ実現できないと予測するのが当然である。

本当に、CO2をゼロにしないと、1.5℃気温が上昇し、人類が危機を迎えるのか?

化石燃料を利用しないで、今の生活レベルが維持できるのか?

20年以上前から低炭素の取り組みとして、石炭、石油から天然ガスへの移行がCO2削減の最善策として、推奨されてきたが、この天然ガスも化石燃料であり、従来より2割程度CO2の排出量が減らせるだけだった。

その天然ガスも、ロシアに大きく依存しており、結局はCO2より恐ろしい戦争の資金にされているだけだ。

バックキャスティングで目標設定してきたことがカーボンニュートラルを目指すことになった要因だ。本来は、できることの積み上げで目標値を設定すべきであり、エネルギーの問題は簡単じゃない。

中小企業にとっては、カーボンニュートラルより、エネルギーコストの低価格化、安定供給が最も重要であり、自らできることはエネルギー購入量の最小化、CO2あたりの生産性の最大化しかない。

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