九州経済産業局主催の電気ビル共創館でのフォーラムに参加した。
メイン会場の6人の発表者の中で、
二人目の九州大学 水素エネルギー国際研究センター長の佐々木一成先生以外は、
東京方面の方が講演されていた。
これが、地方の現実かぁ
だから、水素を活用するメリットがBCP(災害時の対策)となっていた。
BCPは西日本では感度が低い。
東芝のH2ONEという燃料電池は、
水があれば1週間ぐらい、300人に電気とお湯を供給できるそうだ。
東日本大震災で原発事故があったので、停電が続いた。
しかし、
一般的なの災害のときは水道の復旧の方が難しいのではないか。
講演は13:00〜16:50の長丁場、
半日で日本の水素技術の方向性がわかる密度の濃い内容だった。
お約束だが、
各発表者のスライドの最初に方に、地球温暖化の話がでてくる。
そうしないと、わざわざ水素を持ち出す理由が立たないからだ。
ホンダのFCVの話は、アメリカでの自動車の排ガス規制の話だった。
トヨタ、ホンダ、日産は2050年にはガソリン車はゼロになると考えており、
オリンピックの2020年には価格的にも同価格帯にしたいそうだ。
奴らが見ているのは日本の市場じゃなくて北米の市場なのだ。
アメリカはCO2を全く出さない車を走らせることを決めている。
これから出るホンダのFCVはまさに走る発電所と呼ぶべきもので、
法規制から出力を9kwhに抑えているそうだが、
これだと普通の家庭では十分すぎるほどの発電量だ。
1日1回充電に行けば、電力会社との系統電力がなくても生活できる。
自由化で儲からない電力小売ビジネスをやるぐらいなら、
FCVでの電力会社というのも面白いかも。
この場合は、水素ステーションを建てるのも補助金でイケる。
水素についての続きは、またの機会に。
この周辺のエネルギーベンチャーはアリじゃないか。