すべてを社内で内製化すると、会社はうまくいかない。
これは私の経営の5年間で学んだ事だ。
システム開発の企画から、システム設計、プログラミング、バグッフィクス、試験運用を終えて、マーケティング、営業販売まで。
これをベンチャー企業が単独でやる事はやめた方がいい。
これには、理由が二つある。
ひとつは、それぞれの行程が得意なオールマイティーな社員はいないことであり、全部ができる人がいても、一人でやっていたらパラレルで進行できないので、スピードが遅くなる。
ふたつめは、仕事の平準化の問題。開発段階に置いては、営業が暇になり、商品化の後は開発部隊が暇になる。
だから、なにがしかの仕事を見つけて、時間を埋めなくてはならない。
(これはたいていの場合、面白いけど儲からない仕事である)
仕事の平準化はとても難しい課題なので、これを目指すより、外注や人材派遣を使う事が簡単である。もったいないと思うけど、振り返ってみると遥かにその方がコストが低い。
じゃあ社員は何のために雇うのか?
それは、自社独自のノウハウの構築をするために、働いてもらう。
価格競争のない分野、現場でしか知り得ない知識、本に書いていないノウハウ。
これらを実現できる部分に特化して自分のチームを作り。
他は社外のチームを巻き込んでいこう。