補助金申請を自前でやるべきじゃない理由

とある中堅企業の方から、

補助金申請を依頼したいが、上司に言うと

自分でやれ

と言われそうなので、なにかアドバイスください。

と相談を受けた。

私の所に、
補助金申請の依頼をするパターンは次の2つだ。

一つは、
よくわからないので、お任せしたい。

もう一つは、
自分で過去にやってみたけど、大変だった。
本業ができなくなるので、
今度は外部に委託したい。

どちらにしても、
自前でやって不採択になってしまうと、
その作業時間は、会社から「ムダ」と思われる。

努力が実って採択されても、
補助金は、会社に利益をもたらすのに
その成果は、自分の手柄にならない場合が多い。

例えば、工場長が頑張っても、
補助金は、総務部の雑費に組み込まれるので
会社の利益にはなっても、部門の利益にならない。

実際のところ、
自分の手柄にならない仕事に、
一年以上、縛られる事になる。

それが、担当者にはわかっていても、
実際に手を動かさない管理職にはわからない。

補助金申請を
成功報酬型コンサルタントに依頼する理由は、
次の4つにまとめられる。

1. 採択された時だけ報酬が発生するので、
不採択の場合は費用がかからない。

自前でやると、作業時間がどのくらい必要か計算して
そのための残業代を提示できればよいかも。
おそらく勉強時間だけで100時間ぐらい必要です。

2.  経験豊富なコンサルタントに任せる事で、
採択されるレベルの申請書を作り上げる。

成功報酬型なので、失敗するとノーギャラ、
コンサルタントもクライアントと運命共同体。
業界のネットワークによる情報収集、事例研究で、
採択されるレベルの申請書を作ります。

3. 確定検査〜実績報告まで 数年の長期戦になる。

補助金事業は、採択されてからがスタート。
最終的に補助金を頂いた後でも、報告義務があります。
自前で、やると担当者が離れられなくなります。

特に省エネ補助金は、
エネルギー計測や設備の運用管理など専門技術が必要、
書類づくりだけの仕事では対応できません。

4. 本業に専念できる環境を作る。

補助金申請を行うと、
審査機関から問い合わせの電話やメールが
頻繁に来ます。
メールの見出しに、必ず「至急」と書いてあり、
明日までに、書類を修正して、提出して下さい
というような指示が出される。

対応しないと補助金がパーになるので、
仕事のプライオリティが逆転して、
本業ができなくなります。スクリーンショット 2016-02-13 22.23.47

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