今週は、久しぶりに名古屋大学の井村研究室を訪問した。
「低炭素型都市づくり施策の効果とその評価に関する研究」のワーキングに参加した。
これは地球環境研究総合推進費によるプロジェクトであり、名古屋大学や国立環境研究所の研究者がチームで進めている。
ベースとして名古屋都市圏をケーススタディにしているが、自分は過去に名古屋市の「地球温暖化推進計画」をお手伝いした経験があるので、大変興味深い。
最近は、会社の経営者になって、会社のことばかり考えているので時々、アカデミックな研究に参加して、社会の未来に思いを馳せると正義感に燃えて、新鮮な気持ちになる。
その中で将来のエネルギー需給の話になった。いまや太陽光や風力だけでなく、バイオエタノールなどが本格的に事業化されようとしている。しかし、それらだけでは、全日本人のエネルギー需要を賄えるかというと難しい。
今読んでいる”「脱・石油社会」日本は逆襲する”によると、バイオエタノールを製造するより、直接燃やして火力発電するほうが効率が良いと、当たり前のことが書いてある。
水素も電力や化石燃料から作らなければならないため、GHGの削減にはならない。
結論として、日本が最先端を行く原子力発電と電池の利用によりエネルギー危機を乗り越えるであろうと書いてある。
既存の技術と概念ではそんなところであろうか?
それなら、電力会社は、家庭に直流で配電するべきではないか?
あなたの身の回りの電化製品は、ほとんど直流で動いていませんか?
直流はトランスで変圧できんけん、面倒ぜ。
ご意見ありがとうございます。
家庭用の太陽光発電は直接直流で利用するシステムが実験中とのこと、ローカルな場面ではいけるかと思います。