私は、10年以上前に、広島県の地球温暖化対策のための、
家庭からの温室効果ガス排出量調査の仕事をした。
その当時は、
家庭のエネルギー消費のデータが無かったので、
アンケート調査を行って、電気代やガス代、灯油代を調べて、解析した。
20年以上前から、冬の暖房のエネルギーの主力は
石油ストーブからエアコン(電気)に変わってきている。
昔は、ほとんど灯油で練炭とかもあった。
練炭は一酸化炭素中毒が多かったので今ではほとんど使われない。
今は、マンションの暖房は、ほとんどエアコンじゃないかと思う。
中国地方は、オール電化されるご家庭が多い。
火の用心もあるが、高齢になると、灯油を運んだりすることができないためだ。
では、理想的な省エネのライフスタイルはどんなカタチだろうか?
それは、家族団らんで、一つの部屋にたくさんの人数で過す事である。
毎日がお正月だと省エネですね。
そうすれば、
当然の事ながら、人間一人当たりのエネルギー消費量は少なくなる。
また、生活の中で、最もエネルギーを消費する行為は、お風呂に入る事である。
これも、大家族で、一つのお風呂に順番に入って、
お湯を冷まさないようにすれば、省エネルギーだ。
しかし、
核家族化から夫婦二人や一人世帯の増える時代の流れによって、
そんなことは絵に描いた餅だ。
それでは、
マンションと戸建て住宅ではどちらが、環境負荷が小さいか?
当然の事ながら、床面積が小さく、コンクリートで断熱が高いマンションの方が省エネになる。
しかし、
ワンルームマンションに一人で住む人が増えて、毎日お風呂に入るとすると、
これはエネルギー消費が高くなる。
毎年人口が減って行く中で世帯数は増加している
ということは、
毎年一人暮らしが増えているという事である。
これからの日本は、人口の半数近くが一人暮らしの時代がくるのではないだろうか?
既に東京ではそうなっている。
今日もスーパーマーケットの総菜売り場を見ると、一人用のおせち料理が並んでいた。