省エネ改修工事の不都合な真実「ビルの屋上の粗大ごみ」 morishita 2016 年 8 月 25 日 2016 年 8 月 25 日 省エネ改修工事の不都合な真実「ビルの屋上の粗大ごみ」 へのコメントはまだありません 中国新聞に広島国際ホテルの 「大人様ランチ」の広告が掲載されていたので、 久々にランチに出かけた。 この広島国際ホテルには、 グリーンテクノロジーの 電力監視システム「グリモニ」が導入されている。 5年前から導入されているのだが、 調子が悪くなったので、 半年前から、 当社の2号機である「新型グリモニ」を試験導入している。 (問題があると、すぐに電話が掛ってくるので) 今のところ、問題はないようだ。 電力監視システムは、 電気の使用状況をリアルタイムで表示するが、 一番の目的は、 デマンドの監視で、 デマンドオーバーを予測して、 警報を出す。 デマンドオーバーになると、 電気の基本料が跳ね上がる。 基本料金は電力消費が少なくなる中間期も同じ金額になるので、 夏場に抑えることが電気代削減の最大のポイントだ。 だから、 「電力監視システム」は、実質7月~8月に大活躍する。 逆に言えば、 それ以外の時期は、あまり役には立たないのだ。 さて、 国際ホテルは、 最上階に回転展望レストランがある。 なんとこのレストランは、回転しながら、市内中心部の景観が楽しめる。 (今年で40周年らしい。) そこからの眺めで、気になるのは、 他のビルの屋上にあるエアコンの室外機だ。 ビルが密集している地区では、 室外機を置く場所がないので、屋上に設置される場合が多い。 しかし、設備更新の際には、 屋上の室外機の交換は非常に困難になる。 クレーン車が入る場所があれば良いが、 この状態だとほぼ難しい。 最近では、 エレベータに入る小型の室外機もあるが、 昔の水冷式なんかだとほぼ無理。 省エネ補助金では、 既存設備の撤去費用は補助金の対象外なので、 100%自前で撤去しなければならない。 レストランから眺めてみると、 壊れて使ってない室外機がビルの屋上に 「埋め殺し」になってるものも見受けられる。 ビルは50年使えても、 電気設備は15年で更新しなければならない。 昔のビルは最初から、 そこまで考えて建てられていない建物が 多いんじゃないだろうか。 ビルの屋上の「粗大ごみ」をどうするか 難しい問題だ。