ソフトバンクの電力ビジネスの秘密

昨晩は、
某新電力の社員の方と
話をする機会があった。

電力の完全自由化で
新電力は既に700社以上
に増殖している。

ベンチャーで創業する会社

新規事業で取り組む会社

そして、

大手企業の異業種参入

とくに
ソフトバンクは

SBエナジー
http://www.sbenergy.co.jp/

という子会社を作って
本格的な電力事業に参入している。

それも

再生可能エネルギーで
グリーンなイメージを打ち出している。

しかし
ソフトバンクが
地球環境のことだけを考えて
事業化したのではない

これは
国のエネルギー政策のチョンボにつけ込んだ
したたかな戦略だ。

再生可能エネルギーは
20年間固定価格で
大手電力会社が買い取る義務がある。
=FIT

ホームページを見ると
SBエナジーの売る電気は

再生可能エネルギーで作られている

と騙されそうな気がする

ところが、

ここで発電された電気は
FITで大手電力会社に売られる

実際には
SBエナジーの顧客は
ほとんどが火力発電所で発電した
電気を買っているのだ。

SBエナジーは
固定買取制度を利用して
発電事業で儲かっている。

もちろん、
中国電力等の旧電力も子会社を作って
固定買取制度を利用している。

今日の尾道の会議で
SBエナジーが福山で輸入木材を使って
大規模なバイオマス発電所を作る
と聞いた。

調べてみると
徳島にも計画があるようだ。

木質バイオマス発電所は

計算上CO2をカウントしない

だけで、
排気ガスが出ない発電所じゃない。

太陽光発電の買い取り価格が下げられ
まだ高値で買い取られる
バイオマスに参入して来たのだ。

SBエナジーは
再生可能エネルギーの電気は
大手電力会社に売って

顧客には
火力発電所の電気を売っている。

電力ビジネスという
ゲームのルールの
バグを突いた戦略だ。

したたかなイメージ戦略に
だまされちゃいけませんよ。

この
矛盾だらけの
エネルギー政策はどうにかならんか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です