ここ最近は、プラスチックの油化装置を研究開発している会社をサポートしています。
私は、前職の環境コンサルタントで20数年前に、最初に担当した仕事が、環境産業振興をテーマにしたリサーチ業務でした。
環境産業とは何かから、どのようなビジネスがあるかを網羅的に調べて、その地域で推し進める分野を絞り込むという調査でした。
その当時までも、廃プラスチックの油化については、様々な取り組みが行われていることを知りました。
石油ショックや円安、エネルギー危機のたびに、盛り上がっているのだけれど、結局、油の価格が落ち着くと、採算性の面での課題が浮き彫りになり、人々から忘れ去られていくというモノでした。
しかし、今また円安による原油の高騰、CO2削減の機運に加えて、なによりエネルギーの安全保障の面からこの技術が見直されています。
このテーマで表題の広島県次世代ものづくり技術開発支援補助金(MAX3,000万円 1/2補助)にチャレンジしようと、奔走しておりました。
この事業スキームでは事業管理団体(公的な機関)と大学との共同研究がほぼ必須になっています。
このあたりのフォーメーションを整えて、最後に県の商工労働部に相談に行きました。
しかし、残念ながら、あまり歓迎されていない感じです。
直接は言われませんが、広島県は自動車産業を産業の要と位置付けているようです。
審査の重要なポイントに広島県での波及効果や商品化後のすそ野の広さがあります。
強く言われてことは「一社だけが儲かるような開発には県のお金は出せない」ということです。
そんなことなら、リスクを取って研究開発する意味がなくなりますね。