先日、
弊社のビジネスパートナーと
出かけた営業先の工場で
ある業者から
LED照明を提案されてる
と言われて、
出鼻を挫かれた。
その内容はこうだ。
今ある蛍光灯を
全部リースでLED照明に変えると
月々のリース代以上に
電気代が下がるので、
初期投資なしで
新しいLED照明に変えられますよ。
ということらしい、
リース期間が8年なのか
5年なのかで交渉中。
リースにすると、
この低金利の時代に
結構なリース手数料がかかる。
一般的には、
リースより銀行借り入れの方がお得だ。
良い銀行はリースは薦めない。
当然のことながら、
LED照明は確実に電気代が下がる。
賃貸物件でなければ、
自分で購入した方が得だ。
今は直管型LEDは相当安くなっていて
費用対効果は、
現在の照明の点灯時間によるが、
だいたい3年半~5年ぐらいでペイする。
そのうえ、
補助金が貰える場合がほとんど
そうなると2年ちょっとでペイできる。
また、
補助金に申請する場合は
申請者は設備の所有者なので
リース会社との共同申請となり、
補助金はリース会社に入る。
その場合でも、
補助金分のリース代を
安くすることが条件になっている。
しかし、コスト構造が複雑になると、
値段の比較が難しくなる。
そこもリース会社に有利な点。
エネルギー合理化の補助金も
リース会社の申請がかなり多い。
補助金の申請書もリース会社が書く場合は、
その手間賃も値段に含まれると考えた方がいい。
また、補助金を使う場合は
残価付リース、
所有権移転(購入選択権)付リース
は利用できない。
リース期間が終わっても
再リースするしかない。
その点は、
確認しておいた方が良い。
しかも、
最近の補助率の高い補助金は、
全体の省エネ効果が10%~20%ないと
採択が難しいので、
省エネ効果の高い
LED照明だけを先食いすると
空調設備などの
他の設備更新との合わせ技での
補助金獲得が難しくなる。
その点は注意が必要だろう。
いずれにしても、
省エネ効果の検証には
電力の見える化が必須だ。
改修前の電力モニタリングと
改修後の電力モニタリングの変化を見れば
業者の持ってきた省エネ計算書が正しかったか
すぐにわかる。
思ったほど効果がなくても、リースは返せませんよ。