仕事で工場やお店の電力データを分析することが多い。
とにかく、日本では夏のエアコンの電力消費が半端ない。
最大電力は8月の暑い日に発生している。月間の使用電力量は中間期(エアコンを使わない月)の2倍に近い。
おそらく、夏の東京でも同様だろう。
だから、4月の今は中間期で、8月になると、電力消費は跳ね上がる。
私は、昨年中国の重慶に省エネビジネスの調査に行った。
そこで、わかったことは、中国の都市は電力不足がひっ迫していたことだ。
急激な経済成長に発電電力量が追い付かず、夏場は電力不足が発生していた。
しかし、計画停電は行われない。
政府は民生部門の電気は止められないとして、国営工場を昼間に止めて、夜間操業することで、需要の平準化を行っている。
中国の工場は公務員が働いているので、国の命令に従う。利潤の追求がすべてではない。
エネルギーのユーザー分野は、大きく民生部門(家庭やオフィス、ホテルも含む)、産業部門(製造業の工場)、運輸部門(交通機関、自動車)に分かれる。
このうち、民生部門は直接生活にかかわる部分なので、停電させてはいけない。
緊急事態に、産業部門で調整することができる中国は、ある意味日本より強いと思う。