今週初めは、
省エネ補助金の関係で福岡の
某施設の現場視察に伺った。
都市部の施設の場合は、
既存の設備の撤去が難しい。
屋上に大型の室外機が設置されている場合、
クレーンの進入路を確保できるか?
省エネ補助金は既存設備の撤去に対しては、
補助対象外なので、
あまりコストをかけたくないというのが本音だ。
一般的にビルの寿命は50年程度とすれば、
空調設備は2回更新することになる。
これまで、
様々な施設に調査に伺った。
競争の厳しい業界ではコストを切り詰め、
古い設備が撤去されずに、
埋め殺しになっている場合もある。
当初は余裕のある屋上のスペースが、
稼働していない古い機械で埋め尽くされている
という事例も見てきた。
新築から15年ぐらいの最初の更新の時はそれでもいいが
築35年ごろの2回目の更新の時は、もうスペースがない。
建築物のライフサイクルを考えると、
都市部の商業ビルは40年ぐらいで
建て替える方がいいのかもしれない。
それには容積率の緩和も関係する。
建て替えで高層化する事例も多い。
省エネの補助金には
建て替えも対象になる事業もある。
その場合でも増エネはダメだ。