昨日、相談のあった
オフィスのテナントビルの省エネ改修案件
どの補助金をターゲットにすれば良いか検討していた。
やっぱりテナントビルだけが狙える
グリーンリース契約の補助金が最適だ。
要件が厳しく、
申請者が少ない→採択されやすい
と思われるからだ。
来年度概算要求によると、
国土交通省が中心で環境省、経済産業省が連携する
業務用施設等におけるネット・ゼロ・エネルギービル(ZEB)化・省CO2促進事業
は次の二つの事業に分かれている。
1.ZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業
こちらは、新築を含めた大型案件
一方、
2.既存建築物における省CO2改修支援事業
は中小規模向きと考えていいだろう。
来年度はより、
申請要件は厳しく、
補助率は優遇されるようだ。
内容は次の①~③となって、それぞれが別の事業だ。
①民間建築物等における省CO2改修支援事業
・補助対象者
建築物を所有する民間企業等
・補助対象経費
改修前に比べ30%以上のCO2削減に寄与する空調、照明、BEMS装置等の導入費用
・補助率
1/2
・補助要件
既存建築物において改修前に比べ30%以上のCO2削減
運用改善によりさらなる省エネの実現を目的とした体制の構築
②テナントビルの省CO2改修支援事業
・補助対象者
テナントビルを所有する法人、地方公共団体等
・補助対象経費
改修前に比べ15%以上のCO2削減に寄与する省CO2改修費用(設備費等)
・補助率
1/3(上限4,000万円)
・補助要件
ビル所有者とテナントにおけるグリーンリース契約の締結
③空き家等における省CO2改修支援事業
・補助対象者
空き家等を所有する者
・補助対象経費
改修前に比べ15%以上のCO2削減に寄与する省CO2改修費用(設備費等)
・補助率
2/3
・補助要件
空き家等を改修し、業務用施設として利用
2019年度要求額 8,500百万円で今年度は
(5,000百万円) (うち要望額3,500百万円)
要望額から見ても、来年度は大幅増。
簡単に申請できる設備単位の補助金とは違い
最大2/3と補助率の高い補助金
その分申請要件や申請にかかる手間は多い。
単なる設備改修だけでなく、コンサル業務が必須である。
グリーンテクノロジーは、
環境技術コンサルタントとして、
簡単な補助金の申請だけでなく、
このようなハードルの高い事業に
こそ力を発揮したいと考えています。
ローマは一日にして成らず。
お早めにご相談ください。
今年度は、複数年事業が予算を食って
ありえないほど低い採択率であった補助事業も
予算増額で来年は期待できそうだ。