日本の環境技術は遅れているプラスチックリサイクルについて

小泉環境大臣が海外で、日本の環境技術で貢献すると述べて、

安倍総理も新聞によると、日本の環境技術で廃プラスチック問題を解決したいとコメントしたそうだ。

日本人は、今でも


科学技術が他の国より進んでいると思い込んでいないだろうか?

たしかに、自動車技術の分野では世界をリードしている。
しかし、家電製品や航空機、IT分野など、その他ではどうだろうか?

特にリサイクル・廃棄物の処理については、
海外の技術より優れているとは言えない。

中国の廃プラ受け入れ拒否により、
日本も自前でペットボトルなどの廃プラスチックをリサイクルしなければならなくなった。

そのため、
環境省は3R財団を通じて、
プラスチックリサイクルの補助金を今年は合計78.3億円(他のリサイクル装置を含む)出している。

しかし、
その補助金で購入されてたリサイクル装置は、
半分以上が海外のメーカーのモノだ。

廃棄物3R研究財団資料より

これまで、
世界の廃プラスチックをリサイクルしていた中国のメーカーの製品が2番目に多く、台湾やヨーロッパの製品も多い。

これは、日本ではペットボトルを圧縮しただけで、ほとんどを中国に輸出したため、この分野のニーズがほとんどなかったので、リサイクル装置を作るメーカーも衰退していたことが原因だ。

しかも、これが金額ベースになると

オーストリアが1番で、
導入機器の平均金額が約4億円となっている。

おそらく、
最も性能が優れているので、
高価な機械を買う企業があったのだと思う。

このような事実を見て、

日本は環境技術の先進国

と言えるだろうか?

インドでは、2022年にプラスチックの使用を全廃するという。

日本の中小のリサイクル業者も、時間がたてば、また中国が受け入れるだろうと思って設備投資を控えている。

プラスチックリサイクルを産業化するためには、長期的な経営ビジョンが立てられるような施策を政府が打ち出さなければならない。

単に、補助金を出せば解決する問題ではない。

次回は、なぜ日本の廃棄物関連技術が進歩しないかについて書きたい。

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