来年度のSIIの補助金は再エネに2/3、変わる省エネ法に対応、設備区分は1/3

10年前からエネ合と呼ばれていた、経済産業省の省エネ法に準拠した補助金は、来年度から省エネ法が大幅改正にるため、名前も

省エネルギー・需要構造転換支援事業費補助金

となっている。事業の目的も、本事業は、工場・事業場における省エネ性能の高い設備・機器への更新や複数事業者の連携、非化石エネルギーへの転換にも資する先進的な省エネ機器・設備の導入を支援することで、「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に寄与することを目的とします。ということで、省エネだけでなく、非化石エネルギーへの転換が加えられている。
概算要求額も360億円と昨年より100億円増えている。(昨年は補正もでたので、それがどうなるか?)

事業の内容としては、


事業スキーム(対象者、対象行為、補助率等)


(1)先進事業工場・事業場における省エネや非化石エネルギーへの転換にも資する先進的な設備の導入を支援します。
補助率:中小企業2/3,大企業 1/2   上限額:15億円又は20億円

(2)オーダーメイド事業個別設計が必要となるオーダーメイド設備の導入を含む設備更新等を支援します。
補助率:中小企業1/2, 大企業 1/3     上限額:15億円又は20億円
※投資回収年数7年未満の事業は、中小企業者等で1/3以内、大企業・その他で1/4以内

(3)指定設備導入事業省エネ性能の高い特定のユーティリティ設備、生産設備等への更新を支援します。
補助率:1/3、上限額:1億円

(4)エネルギー需要最適化対策事業エネマネ事業者と共同で作成した計画に基づき、EMS制御や高効率設備導入、運用改善を行う取組を支援します。
補助率:中小企業1/2, 大企業 1/3、上限額:1億円

(1)については、自家消費の太陽光発電が先進的な設備と言えるのか?それは蓋をあけてみないと(公募要領がでないと)わからないが、バイオマス系の代替エネルギーとかは十分可能性がある。

(3)は最も応募が多いと思われるカテゴリーだ。これは昨年まで、種類ごとに性能に単価を掛けて導かれる補助金額を決めるルールだったが、この方法は採択率もパッとしない上にジャンルごとの有利不利が顕著で、半分以上が不採択になっていた。生産機械系は結果として補助率が良くて、LEDなどは雀の涙の補助金だった。その指定設備ごとの補助金額の算出根拠は不明で、公平なものとは言えなかった。なので、一律1/3に戻すのではないかと思われる。
また、昨年同様にこのカテゴリーだけ、補正予算で前倒しされる可能性は高い。

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