抽選方式の岡山市省エネ機器更新緊急支援補助金(第3弾)

抽選方式の省エネ補助金

岡山市の省エネ機器更新緊急支援補助金の第3弾が発表された。
今回も事前にエントリーを申し込んで、抽選に当選した場合のみ補助金が与えられる。

広島市の省エネ補助金は、1回目、2回目は先着順であったけれど、どちらも瞬殺となり、数日で締め切られた、そのため3回目は抽選方式となって、申請後の今月末に、会場で抽選会が行われる。

この抽選方式が最適解なのだろうか? 役所の入札では同額の札が入った場合はガラガラを回す抽選が行われて受注業者を決めることが行われているけれど、これは全く同じ条件だから抽選もしょうがない。
しかし、省エネ補助金の場合は、費用対効果やCO2削減効果はそれぞれ異なるので、抽選という手段は稚拙と言わざるを得ない。自治体によっては、第三者による省エネ診断を条件にしているところもある。なんらかのハードルを設けて、事業者のやる気を測る工夫をしないと、単にエアコンやエネルギー機器の買い替え需要を助けるだけになってしまう。

省エネクイック診断

昨年の補正予算で実施された、省エネ拡充診断事業は、今年度の補正予算では「省エネクイック診断」という名前でスピード重視のイメージになった。経済産業省は、省エネルギーセンターの「省エネ最適化診断」や地域プラットフォームの「省エネお助け隊」の支援との差別化を図るために名前と内容を変えたのだ。

SIIが作った説明資料では、

短時間でサクッと診断!

という言葉が印象的だ。診断を受ける側の中小企業も、診断のために本業をストップして対応するわけだから、あまりに時間をかけると、迷惑な面もあるかもしれない。その点クイック診断は、サクッと診断して1ヶ月以内で報告会が実施できるわけだ。

省エネ診断の専門家はいるのか?

といっても、サクッと診断できる専門家は少ないと思う。そのため、設備単体でもOKで、すなわち特定の設備を売ってきたメーカーなどの専門家も対応できるように「設備単体プラン」も設けてある。しかし、省エネ診断を受診する中小企業からすると、「自分たちが気が付かない省エネのアイデア」が欲しいわけなので、最初から対象設備を限定することはメリットが少ない。

省エネの外部専門家を募集します。

グリーンテクノロジーは省エネ診断の外部専門家も募集しています。専門家には診断費用の全額を支給しますので、経験豊富な省エネ専門家の参加を歓迎します。

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