経済産業省と並ぶ省エネ補助金の
出どころは国土交通省である。
国土交通省の住宅関連の
平成28年度の予算書を読んでみた。
注目すべき見出しは、
豊かで利便性の高い地域社会の実現
そこでは、次の二つのことが書かれている。
(1)人口減少等を見据え、既存施設の集約・再編、
地域の公共交通ネット ワークの再構築等により、
「コンパクト+ネットワーク」を形成。
(2)子育てがしやすく、
子どもから高齢者まで豊かに暮らせる
生活環境の 整備を促進。
はじめに、
(1) 「コンパクト+ネットワーク」の実現等
そして、その解決策は「コンパクト+ネットワーク」。
コンパクトシティと言う言葉は、
人口減少を受けて、数年前から言われているが、
現実に、今動いている事業は、
20年以上前に自治体で計画されたものである。
広島市には、
新交通システムのアストラムラインを延長して、
将来的に循環路線にする計画がある。
しかし、
これも完成予定は平成40年~平成50年になり、
その頃の広島市の人口を考えると、
できたころには乗る人がいないかもしれない。
すでに人口減少は、見えていることで、
コンパクト化を目指すしかないが、
広域化の事業を続けているならば、
破綻は確実である。
この路線図を見ると、悲しくなる。
遅すぎるんじゃい。
平和大通りが、いつまでたってもバスしかないから
事務所を横川に引っ越したんです。
つぎに、
(2)地域と暮らしの魅力の向上
この中の、4つ目の項目(d) に省エネ関連の予算が出てくる。
(a)空き家対策の推進、既存住宅ストックの流通促進
[327 億円 ]
(b)高齢者等の居住ニーズを踏まえた安心な住まいの確保
[438 億円 ]
(c)子育てや高齢者、障害者等に配慮したバリアフリー化等の推進
[21 億円 ]
(d)省エネ住宅・建築物の普及
[322 億円]
(d)のなかみは、
新たなエネルギー基本計画を踏まえ、
新築住宅・建築物の 2020 年度までの省エネ ルギー基準への
段階的な適合に対応した省エネ住宅・建築物の普及を促進する。
・ 中小工務店による省エネ性能等に優れた
住宅・建築物の整備等に対する支援
・ 先導的な省エネ住宅・建築物の整備や
省エネ改修、省エネ診断・表示等に対する支援
・ 省エネ住宅・建築物の整備のための設計・施工・審査に係る
講習会等の実施の支援
この内容では具体的な事業は分からない。
国土交通省の資料だけは、
他の省庁と書き方も異なっており、
大枠の予算しか書いていないので、
具体的な事業名はわかりません。
今後、特に「中小工務店による」という言葉が
使われてる意味を探ってい行きたい。