国土の7割を占める中山間地域の小さな拠点とは

本日も引き続き、
平成28年度の国土交通省の概算要求を見ています。

中国地方は中山間地域と呼ばれる、
里山が大部分を占めている。

人は都会に住んでいても、自然にふれあいたい
と思うものである。

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この自然がいっぱいの里山も、
実は人間が守ってきたものである。
国はこの中山間地をどう考えているのだろうか?

農林水産省のホームページによると、

中山間地域とは、
平野の外縁部から山間地を指します。

山地の多い日本では、
このような中山間地域が
国土面積の約7割を占めています。

この中山間地域における農業は、
全国の耕地面積の約4割
総農家数の約4割を占めるなど、
我が国農業の中で重要な位置を占めています。

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中山間地域は流域の上流部に位置することから、
中山間地域の農業・農村が持つ水源かん養
洪水の防止土壌の浸食や崩壊の防止などの

多面的機能によって、

下流域の都市住民を含む多くの国民の財産、
豊かな暮らしを守っています。
とある。しかし、

生活基盤が失われ、人が住まなくなると、
これらの機能も失われていく。

来年度の国土交通省の概算要求を見てみると、

「小さな拠点」の形成推進 [3 億円]

と僅かながら予算計上されてる。

その内容は、

中山間地域等において、
基幹集落に生活機能等を集めた「小さな拠点」を核に、
道 の駅等も活用し、周辺集落とのネットワークを確保した
集落生活圏の形成を推進する。

・ 生活圏形成プログラムの策定や社会実験、
・ 既存公共施設の集約・再編事業等の支援
・ 小さな拠点の形成を目指した「道の駅」の取組の支援

国土の7割を占めている地域に対する計画がこれだけである。

そして、そこに添付されているイメージがこれだ。

画一的なイメージです

これが国交省の考える中山間地の拠点です

廃校舎やスーパー撤退後の施設など侘しい言葉が並ぶ。

いかにも寂しすぎて、魅力がない。

国の方針で、全国に、たくさんのこんな田舎ができるのは悲しすぎる。

確かに、小学校は、生徒数が減り、廃校になっている。
そこに、スーパーや病院などの生活インフラとともに、
地域のエネルギーを担う、

バイオマス発電所などの夢のある計画がほしい。

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