期待外れの【採択一覧】令和3年度(第1次補正予算)二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(グリーンリカバリーの実現に向けた中小企業等のCO2削減比例型設備導入支援事業)設備導入事業

グリーンリカバリーの設備導入事業の採択者が公表された。

この補助金は、最初にCO2削減余地診断事業に応募して採択された上で、診断を行った事業者のみ申請することができる。グリーンテクノロジーも診断事業者に選定され、食品工場の省エネ診断を計画していたが、事前のシミューレーションで「あまりにも補助金額が少ない」という結果になり、診断自体の申請を取下げた。

なぜなら、診断を実施した場合は必ず設備導入事業に申請しなければならないと公募要領に記載されていたからだ。また、各診断機関が実施したCO2減余地の事前診断結果の検証など、事業規模の割に多くの作業が発生する。本補助金は申請から採択後まで非常に煩雑なのである。

他にも、もっと容易な仕組みの設備導入補助金がある中で、わざわざ、事前に診断して、その後の検証も必要なこの補助事業を選択することは合理的ではないと判断した。

事業概要より

設備更新採択結果

採択結果を眺めていると、企業名と都道府県名しか記載はないけれど、すぐ気がつくのは社会福祉法人の採択がないこと、多くの補助金は対象が中小企業となっていても、社会福祉法人も含める場合がおおい、しかし今回は株式会社のみの(有限はあるけど)の採択だ。
また、東京都や愛知県の採択も少ない。メジャーな省エネ補助金だと大都市、とくに愛知、大阪が多いのだけれど、今回は少ない。東京都は中小企業向けに非常に補助率の高い補助事業も実施しているので、この補助金に応募する企業は、省エネ診断が目的だったのか、他の補助金を知らなかったからだろう。

本事業は、早速、設備更新の二次公募が開始された。

設備導入事業二次公募開始しました(二次公募は診断事業実施者に限ります)NEW!
 公募期間:7月8日(金)から8月5日(金)

https://www.eic.or.jp/eic/topics/2022/gr_r03c/

この事業は昨年度の補正予算なので、状況によっては打ち切りになるだろう。そうなると診断だけしかやっていない企業もでてきるのじゃないだろうか。

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