ソーラーカーポートとBEVが売れない理由

環境省は、太陽光発電による電気が電力会社から買う電気より安くなることを目指した補助金

ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業

を実施している。この事業の中でもソーラーカーポートには上限はあるが1/3の補助金を出している。それ以外にもカーシェアとEVの組み合わせでもソーラーカーポートには補助金を出している。

基本的に、平面の駐車場は屋根があったほうが夏の暑さや雨の日のアクセスの面で利便性が高い。しかし、その条件を満たすエリアは、ある程度郊外の施設であって、都心部では平面のコインパーキングも日当たりも悪く、殆どが立体駐車場なので太陽光発電を導入できる余地は少ない。ついでに言うならば、都心のコインパーキングは固定資産税対策で、なにかの施設が建設されるまでの繋の施設なので長期で回収するソーラーパネルは求められていない。

太陽光とEVの相性

そもそも、太陽光発電は昼間に発電し、夜は何もない。その電気で車を動かそうとするならば、通勤で車を使う地方都市でなければならない。しかも充電するのは職場の駐車場がベストだ。

昼間の勤務時間中にソーラーカーポートから直流で直接EVに充電できれば、天気の良い日は電力会社の電気を使わなくても良いかもしれない。カーシェアで会社が従業員に通勤用のEVを用意することが一番効率的だと思う。利用する従業員は自宅に駐車場は必要だけど、充電設備は必要ないので、マンションに住んでいても問題ない。

EVは原子力発電とマッチする

本来は、昼間に車で移動して、夜間に自宅の普通充電で8時間かけて寝ている間に充電するのが理想的だ。原子力発電は夜間電力の需要を作らなければならないところが欠点だけれど、EVが普及すれば深夜は充電の需要が大きくなるだろう。おそらく電力会社も15年前には、そんな構想を持っていた。

しかし、原子力発電所が再稼働しなければ、カーボンニュートラルに貢献するよりも、深夜の火力発電の需要を増やすだけだから、脱炭素に貢献することはない。

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