東広島市の田園の中にある「こども園」の脱炭素計画を作る仕事をしている。一昨日は、エネルギー消費の現状把握で、設備の詳細を調査した。
その園は床暖房や地下水を利用したパネルヒーターがあり、子どもの健康に配慮され、特に、建物に囲まれた園庭は、山裾の小さな森と言えるような場所で、子どもたちがいつも遊んでいる。園の東側の窓からは、田園風景が広がっている。給食はその田んぼで取れたコメを使っているそうだ。
先日、その田園の一部に太陽光発電所が作られるビラが突然配られ、地元説明会が行われ、その田んぼの所有者の農家は90歳を超えて、後継者も居ないため、土地を業者に貸すことになり、その業者が太陽光発電所を設置すると言われたそうだ。
園の理事長は、その農家とは今までコメを購入してきた関係もあり、強く反対もできないとも言われていた。太陽光パネルの基礎には雑草が生えないように除草剤をまくということにも強い懸念を抱かれていた。また、何より田園風景の一部が太陽光パネルに変わることに残念な気持ちであることも、話されていた。
日本中で、自然の風景が太陽光発電のパネルで破壊されつつあり、今では規制も厳しくなりつつあることを伝えたけれど、知っている人でもあることで、強く反対できないらしい。私は、今では青い光る太陽光パネルではなく、黒い目立たないパネルもあるので、そうしてもらうように提案してみましょうというアドバイスをしたけれど、コストの関係もあるから難しいだろう。
しかし、せめて目立たない色で周辺環境を大きく変えない配慮は必要だと思う。