廃棄物エネルギーの有効活用で脱炭素化するための補助金

ついさっき、レジリエンスZEBの補助金採択の知らせが届き、オフィスに歓声が上がった。
この案件は、ガソリンスタンドをZEB化して、再生可能エネルギーだけで稼働させるという取り組みである。非常電源としてのガソリンがあるので、完全に系統から独立しても給電することが可能な施設である。
なにぶん、日本で初めてのシステムであったため、いろいろ問題点を潰していくことが求められ、執行団体からは様々な資料の提出を求められた。

ところで、

廃プラスチックはリサイクルするより燃やすほうがいい

という話を、アゴラでも話させてもらった。

レジ袋有料化に反するような話は、環境分野の関係者や研究者の前では、とてもしにくい話だ。
彼らは20年ぐらい前から、廃棄物が増えたり、不法投棄があるのはレジ袋のせいだ。というファンタジーを作り上げて、その撲滅の研究を続けていたのだから、レジ袋はタダで配れという話をすると袋叩きだ。

環境省の補助金

廃棄物エネルギーの有効活用によるマルチベネフィット達成促進事業

では、

社会全体での

脱炭素化を進める

という言葉が使われている。

通常、CO2排出量は施設や事業者ごとに計算するので、廃棄物を燃やすと、そこでCO2が発生することになって、燃やすことが悪い事のような計算になる。

ところが、燃焼のエネルギーで発電することにより、他の場所で発電に使われている化石燃料を削減することができる。だから

社会全体での脱酸素化

という概念になる。
他にもエネルギーの地産地消で、地域外に資金が流出することを防止することや災害時に大量に排出される廃棄物の処理など、マルチなベネフィットがある。

これまで、CO2を排出する事業には、一切補助金を出さない方針であった環境省がプラスチックを燃やす(発電)する事業にも補助金を出す可能性がある。

というだけでも大革新だ。

ただし、予算が少なすぎる。
たったの2億

今年度採択されたのも、わずか3件

関西の事業者から、この案件について、すでに相談をもらっているので是非とも来年は予算を増やしてほしいものだ。

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