カーボンゼロを目指すSBTのレギュレーションが変更になり、
中小企業(従業員500⼈未満・⾮⼦会社・独⽴系企業)の目標値が変更された。
2018年から2030年の削減目標は30%と50%から選択するようになっていたのだが、現在は1.5℃目標だけに限定され、基準年から毎年4.2%以上の削減が求められるようになった。
この変更は大きく、2018年を基準年にした場合は、2030年に50%削減=CO2排出量を半減する目標を持つことが必要になった。30%削減なら電気の排出係数の低減により、なんの努力もしなくても達成可能な数値だった。もちろん電力会社がPRしているような脱炭素の取り組みが実現してのことになるが、実現可能な数値から、相当な無理をしなければ達成不可能な数値になったと考えてよいだろう。
環境省の説明資料もいつの間にか変更されています。
サイトの本文にも
*SMEs must set targets aligned to a 1.5°C near-term science-based target to be eligible to set a net-zero target. This means that setting a net-zero target includes setting both near-term and long-term science-based targets, and the near-term target must be aligned to 1.5°C pathways.
と書かれている。
現在、SBTコンサルタントとして宣伝している会社のホームページに書かれている説明も、古いままかもしれませんので、ご注意ください。