京セラの元社長の稲盛和夫氏は、その著書である「アメーバー経営」の中で、事業活動の中でもっとも重要なことは値付けであり、見積もりだと述べた。
その見積もりは顧客が逃げないギリギリの高値を提示することだと書いてあった。
金額を見て、顧客が逃げたら、仕事を貰うことができないのは当たり前、相手の許容できるギリギリの価格で売ることが、企業が強くなることである。
昨年、某企業から相談があった。クライアントから価格の根拠を提示せよと言われたので、その根拠を作って欲しいとのことだった。見積もりの根拠は、公共工事の場合は歩掛の標準価格があるので、作りやすいけれど、それ以外の特殊な仕事は企業ごとのノウハウがあり、開示するべきでない。
しかしながら、クライアントが社内手続き上、求める場合はそれなりのものを提示することもある。サービスの社内原価を求める場合には、2つの方法がある。1つ目はそのサービスに必要な人件費をリストアップしてそれぞれの費用を積み上げる積み上げ法、もう一つは会社全体の経費から商品ごとにその業務にかかる時間や原価を按分して求める按分法だ。
補助金申請の場合は、顧客が求めているものは補助金が採択されることだけ、こちらの作業時間や経費について興味はない。失敗したら顧客はなんの成果も得られない。そのため、補助金申請代行は成功報酬で費用を提示させていただくことにしている。
グリーンテクノロジーは、省エネや太陽光発電の補助金申請のサポートをやっている。その報酬はいくらなのか?
補助金の申請代行のコンサルタントはその報酬をホームページに開示していない場合が多い。弊社の場合は、当初、完全成功報酬で補助金額の20%としていたが、ノウハウの蓄積とシステム化により、昔よりスピードアップして申請書を作成できるようになったし、その対応もスムーズになった。
現在では、申請書作成から、中間報告、精算払い報告書、補助金の入金までのサポートで
着手金20万円、成功報酬は補助金額の10%
を基本としている。ZEBや省エネ診断を必要とする場合は、個別に設定させて頂くが、一般的な補助事業の場合は、統一のルールにしている。他のコンサルより安いのではないだろうか。
その理由は、一般的な営業活動をしない分、営業に関する経費がかからないからである。グリーンテクノロジーにはいわゆる営業マンは存在しない、引き合いがあってから担当技術者が担当するスキームである。
卸会社の者ですが、
ユーザーの補助金額が100万円以下でも、着手金20万円+補助金額の10%の解釈でよろしいでしょうか?
この事例だとコンサル費用は30万円以下
どれぐらいが線引きですか?
とくに線引きは設けていません。ただし、弊社として経験のない補助金については、お断りすることもございます。