脱炭素を実現しないと地球環境が壊滅
昨日のNHK日曜討論のテーマは、「1.5°Cの約束 脱炭素社会 どう実現?」と言うテーマだった。
地球温暖化による影響を最小限に抑えるためには、2050年までに温室効果ガスの排出を差し引きゼロにしなければならない。もっとも、今から8年後の2030年までに2012年比で50%の削減が必要だと言われている。温暖化の原因が温室効果ガスなのかどうかというのは議論の余地があったとしても、19世紀以降の人間の営み、特に化石燃料の大量消費により、地球環境がかってなかったほど急激な変化を余儀なくされてる。地球は誕生から50億年、これほど急激な変化は恐竜が絶滅した巨大隕石の落下と同じくらいのインパクトと言えるだろう。
そこで、国連をはじめとして、世界の科学者は「気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)」において警鐘を鳴らし続けている。
環境原理主義では経済が成り立たない
今回の日曜討論に出演されたパネラーの方々は、お一人を除き環境原理主義とも言えるように、温暖化対策のためにはすべてを犠牲にしても温室効果ガスの排出を止めるべきだと言う。
しかし、その理屈には以下の矛盾がある。
- 石炭火力を全廃しろと言うが、天然ガスで発電してもCO2は排出される。エネルギーの種類が問題なのではなく、発電所の効率が問題であり、石炭火力でも日本の先端技術は、発電量あたりのCO2排出は少ない。
- 再生可能エネルギーがコストも安いと言っているが、不安定な電源を補うためには火力発電所が必ず必要になる。そうでなければ悪天候のときにブラックアウトしかねない。
- 原子力発電を否定して脱炭素とは虫が良すぎる。太陽光ですべてのエネルギーを賄うためには日本の土地がパネルだらけになり、江戸時代に木を切りすぎたハゲ山の景観に逆戻りする。面積あたりの発電量は物理を勉強した人間なら理解できるハズ。
脱炭素経営は必然だとして、その正しい方向性はマスコミのニュースではわからない。現実的な妥協点を探り、今できることを積み上げていくしか方法はないのである。
脱炭素経営への実現可能な解決策を知るためには、ニュートラルな立場で情報収集すべきだ。
グリーンテクノロジーでは、その最適な情報プラットフォームを構築している。是非ご検討いただきたい。ご希望があればプレゼンテーションも可能です。
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