今朝の中国新聞に
津和野町で木質バイオマスガス化発電を柱にした
地域再生計画の概要を発表した。
という記事があった。
このプロジェクトには、都会の大学生が大学を休学して、
町役場で働いている学生が関与している。
情報源
島根県津和野町議会議員 川田 剛 のブログ
http://kawadatsuyoshi.blog.fc2.com/blog-entry-520.html
川田議員は、昭和57年生なんと、若いね
この制度について、東京の組織が関与しているが、
その組織のサイトはなんだか中身がわからない、イメージだけで、
ビジネスモデルが、何も分からなかった。
Innovation For Japan(IFJ)は、
大学生が地方自治体の「町長付」というポジションに
1~3年間の期間限定で就任し、
町長と一緒になって町の活性化に取り組むプログラムです。
取り組む内容は農業振興や産業開発、商店街振興など、
その自治体の目指す方向性と現状の課題によって、
様々なテーマに取り組みます。町長付に就任している間は「臨時職員」として扱われ、
給与が支払われます。
1~3年間の任期を終了した後は、
IFJプログラムから大学生に就職支援を行います。
http://jp-hayashikenji.sakura.ne.jp/innovationforjapan/ifjprogram/1.phpFoundingBaseは、
大学生(キーマン)が地方自治体の「首長付」というポジションに
1年間の期間限定で就任し、町長と一緒になって町づくりを行う
「期間限定首長付就任インターンシッププログラム」を行っています。
http://foundingbase.jp/
ということで、東京の人間が関与している。
社会の困ったことを解決する、社会起業家のような雰囲気だ。
その会社のサイトを見てもどんな形態の組織なのか
その資金がどこから出てくるのか、分からなかった。
やたらと理念ばかり書いてある。
理念のない中小企業は問題アリだが、理念しかないのも
なんだか、うさんくさい。
おそらく、厚生労働省の助成金を使っているのではないかと想像する。
雇用関係の助成金は、雇うことにより、
最初にお金を貰うタイプと継続して毎月もらえるものがある。
期間が3年以内と限定されていることから、
毎月定額のお金を貰えるタイプを利用しているかもしれない。
(これは、あくまで推理です)
失礼な言い方をすれば、これも一種の貧困ビジネスじゃないか。
さて、
バイオマス発電は、一般的には、燃やして熱を蒸気にして
タービンを回す方式を採用する。
しかし、
この場合はスケールメリットが重要で、小規模なものは採算が悪い。
そのため、
津和野町では、小規模でも発電効率のよいとされる
木質バイオマスをガス化してエンジンを廻す方式を計画している。
バイオマスガス化は、いくつかの実験プラントがあるが、
ガス化するときのタールの処理が課題である。
植物を燃やすとタールが出るのだ。これはタバコと同じで害がある。
発電事業は、固定買い取り制度で一定の売り上げは見込める。
しかし、燃料のコストが安定していない、
木質は需要が増えると高くなるという、見えざる手が存在する。
我々は、地域エネルギーによる中山間地の活性化に取り組まなければならない。
これからも、この津和野町の事業に注目していきたい。
※今回はバイオガス発電について書くつもりが、新手の派遣制度を調べました。
参考資料
NEDO実用化ドキュメント バイオマスエネルギー等高効率転換技術開発
http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201302chugai/index.html
木質バイオマス発電の動向と課題 久保山裕史(森林総合研究所)
2014/1/24 森林・木材産業シンポジュウム
フルハシEPOバイオマス発電の紹介
http://www.fuluhashi.co.jp/ene/