東京都のサイトに
「東京グリーンビルレポート2015」
という都のグリーンビル施策の成果を
とりまとめた報告書がアップされている。
ここには、
温室効果ガスの排出量を削減する
対策と効果について書いてある。
東京都では、
2000年度から2012年度にかけて、
16%の削減が行われてる。
ただし、
2011年には東日本大震災が発生し、
それ以降は極端な節電と原発の停止が行われた。
震災後は、
東京の街は昼なお暗という状況で、
街の明かりもオフィスの中も薄暗がりだった。
しかし、いまでは、
生産性や快適性を損なう極端な節電はダメだと書いてある。
だから、
当時、節電の部分は相当な効果があったと思われる。
一方、発電端の方は、
原発で電力のCO2原単位が跳ね上がったハズだ。
残念ながら、
原単位がどうなったか明記していない。
そこは、
利用者側にはどうすることもできない数値ということで、
従来の固定値を使って計算したのかもしれない。
このように、
地域別の温室効果ガスの排出量は、
電気などの二次エネルギーを
最終消費者の排出として計上する
そのため、
地域の努力よりも、
電力会社の按配で決まる部分が大きい。
2011年度以降は、
太陽光発電が大幅に増えているハズなので、
この影響はどうなっているかを調べる必要がある。
一般論としては、
同時に石炭火力発電所も増えたので、
原単位は悪くなっていると言われている。
温室効果ガスの排出量は、
2012年度以降に
大きな変化が起きているハズである。
統計データがまとまるのに数年かかる
ことは理解できるが、
2015年度の報告書のグラフが2012年度までなのは
タイムラグがありすぎる。
本当に重要なのは昨年のデータだ。
昨年は、
夏の昼間のピーク時には、
太陽パネルの増加で発電量に余裕がでてきている。
しかし、
冬場は太陽パネルと電力需要のピークは一致しないので、
いったい、どうなっているのだろうか?