西日本の豪雨災害から2週間ぐらいが過ぎた。
多くの方が亡くなった。
家を失った友人もいる。
学生時代に土木工学科で学んだとき
堤防は50年に一回の
増水に耐えられるように設計する
と教えられた。
その考え方ならば
人は一生のうちに
一度は水害に見舞われることになる。
しかし、
当時は、人口も右肩上がり
世帯数も核家族時代でどんどん増えて
人の居住エリアが拡大していた時代。
あっちこっちで造成工事や治水工事が行われ
土建屋が全盛期だった。
安全とコストを天秤に賭けて
50年に一度の降水量を基準にしたことも仕方がない。
しかし、2004年をピークに人口減少
近年は世帯数さえも減少傾向にある。
大都市圏以外では
人口も世帯数も激減しつつある。
戸建て住宅の住民も
都市部のマンションに移り住み
町の人口は減る一方
大都市では社会インフラに予算がかけられ
100年に一度の自然災害にも耐えられる堤防を築く
必然的に
人口密度が高いところは安全性が高い。
一方、過疎地の方は財源もなく、インフラ整備が遅れ
メンテナンスの予算も少ない。
例外的に
一級河川は国の管理であるため
十分な管理がなされている。
今回氾濫が起きた河川は、
自治体が管理していた河川である。
自治体は住民の数が財源のようなもの
災害が起きても人口の流出は避けたい。
それが、
自治体内に避難所を設けて
住民を閉じ込めておくこと
になっているとしたら、悲しい。
地方自治は、
市町の範囲でという時代は終わっている。
広島市にも東広島や
呉市から通勤している人もいるし、
その逆の方もいる。
せめて県レベルで考えないと
同じ県内なら
市町から人口が流出してもいいのではないか。
災害がおきる場所は予見できる。